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 改組 新 第 6 回 日展 「授賞作品」

日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書
「授賞作品」

公益社団法人 日展
(令和 2 年 6/21~ 7/20 長崎展
長崎県立美術館)
巡回展は終了しました。

改組 新 第6回日展  ('2019 11/1~11/24) 国立新美術館 東京・開催。
改組新第六回日展を迎えて 令和元年改組 新 第六回日展を明るく元気に開催いたします。 新しい令和の時代に生まれ変わった ″新生日展″の気持ちで、さらに若々しい夢のある日展として発展し繋ぎ続けるよう努力し、我が国の文化芸術の振興発展に寄与して参ります。
 また、今日まで日展を応援し支えて下さった多くの皆様と、日展が苦難の折も耐えて精一杯の作品を制作し出品し続けて下さった日展作家の皆様に心から感謝と御礼を申し上げます。
 来年の 2020 年は、オリンピック、パラリンピックの年であり日展作家も日本博に参加致し、多くの外国の方々に日本の文化芸術を御紹介する事となります。 日本画・洋画・彫刻・工芸美術・書と五科揃った日本一大きい芸術家の集団を力強く世界に発信して参ります。
 今後とも皆様の応援、御支援を何卒よろしくお願い申し上げます。

(公益社団法人 日展 理事長 奥田 小由女 ― 「改組 新 第六回日展作品集」 より― 

画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。

土屋 禮一《海の哲人》
藤森 兼明《アドレーション アナウンスエーション》
神戸 峰男《麒麟児》
三田村 有純《天・浮橋 アマ・ウキハシ Heavenly floating bridge》
髙木 聖雨《心如鐡石》
土屋 禮一
公益社団法人 日展
副理事
日本芸術院会員
6th 《海の哲人》
日本画
藤森 兼明
公益社団法人 日展
副理事
日本芸術院会員
6th 《アドレーション
アナウンスエーション》

洋画
神戸 峰男
公益社団法人 日展
副理事
日本芸術院会員
6th 《麒麟児》
彫刻
三田村 有純
公益社団法人 日展
理事・審査員
6th 《天・浮橋 アマ・ウキハシ Heavenly floating bridge
工芸美術 [漆]
髙木 聖雨
公益社団法人 日展
理事・審査員
6th 《心如鐡石》


改組 新 第6 回 日展 「授賞作品」

内閣総理大臣賞・文部科学大臣賞・東京都知事賞


内閣総理大臣賞(2名)


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日本画《追憶》山下 保子

内閣総理大臣賞 日本画 《追 憶》
山下 保子 会員
・73歳

花と競うかのようにきりっと立つ女性。そしてその後には影のように見えかくれする姿が見える。
また花はと見れば、ここでも下にススキがあって対照的である。
女性の存在を思索的にまとめているところが注目されるところで、こうした表現は人物といい、静物といい、狂いのない表現に裏付けされてこそ深みを増すと思われ、本作にはそれに適わしい優れた技法があると偲ばれる。



内閣総理大臣賞 洋画 《清 新》
斎藤 秀夫 
会員・審査員・76歳


長年に亘って室内人物画を描き続けている。
派手な所は一切なく、誠実に対象に向かう姿勢は画家にとって必要な条件で、
何のてらいもない画面には画家とモデルの絆がにじみ出ている優作であり、
内閣総理大臣賞に相応しい作品として推したものである。
将来共、この姿勢は貫いて頂きたい。

洋画《清新》斎藤 秀夫


文部科学大臣賞(3名)


彫刻《瀬》勝野 眞言

文部科学大臣賞 彫刻 《瀬》
勝野 眞言 会員・審査員
・65歳


湯上がりであろうか。
椅子にもたれ、半眼でくつろぐ女性を等身大で制作する。
横たわる体軀の、重心の表現がみごとである。
椅子に掛けられた布が肉体を受けとめる。
ブロンズによる具象彫刻は破綻がなく、作者の優れた技量を示している。
文展以来の受け継がれた具象の伝統が、現代の時代気分の中で本作に息づいている。



文部科学大臣賞 工芸美術 [染] 《積日惜夏》
井隼 慶人
(本名・明義) 会員・77歳


自然界のモチーフを独特の感性で大胆に繊細に配置した優品。
抑え目でありながら惹き付けられずにいられない配色と、
ユーモアさえ感じさせるデフォルメされた形象。
確かな技術に裏打ちされ、現代の工芸表現として大臣賞に相応しい作品といえよう。

工芸美術《積日惜夏》井隼 慶人


書《岑參詩》牛窪 梧十

文部科学大臣賞 書 《岑參詩》
牛窪 梧十
(本名・勲) 会員・審査員・74歳


唐の詩人岑參の七言詩を篆書で書いた力作。
中国西周期の金文体を基に筆者の豊かな創造性を盛り込み、他に類を見ない独自の表現を展開している。
五行に書き分けた行立ての主張と、行間呼応のバランスが良く古代文字を長く研鑽された確たる筆緻に強い意志を感得することができる。



東京都知事賞(5名)


日本画《海想》中村 徹

東京都知事賞 日本画 《海 想》
中村 徹 会員・審査員
・67歳


中央に黄色の夏のワンピースを着たさわやかな少女を置き、
少女が海中で見た光景を大きく画面全体に描く、
その楽しく夢のようなサンゴに集まる彩り豊かな魚たちを想い出している。
少女の表情に海中風景を見てとれる。
中間におさえた色調が秀逸である。



東京都知事賞 洋画 《港の朝・曇る日》
長谷川 仂 会員
・79歳


 長年イタリアを巡歴、取材、かつては丘陵都市、次いで中腹の石造り市街、
近年は海浜の小港町に移り、現在に至る。
描法は、常に丹念な写実。
当作もその丁寧さが如実に示され、港の朝の静穏をごく自然に的確に表す。
練達の優品。

洋画《港の朝・曇る日》長谷川 仂


彫刻《あおあらし》齋藤 尤鶴

東京都知事賞 彫刻 《あおあらし》
齋藤 尤鶴
(本名・繁) 会員・79歳


一木彫成。
大きな幹を丸彫りし、現われた造形は生命を得た人体を表出している。
少女から大人へと変わりゆく姿。
はつらつとした少女の髪が、強い風にたなびき、
題名のように、青春が表象されたのである。
木彫、鑿による造形表現は難しいが、刀痕は鮮やかであり、作者の優れた技量がみごとである。



東京都知事賞 工芸美術 [陶] 《Mesa Marley
「神光天地照」 Light of a god lights up a universe》
大樋 年雄
(本名・奈良年夫) 会員・審査員・61歳


この作品は、土の持つ素材を見事に生かし
今までに例のない卓越した技術と感性が表現されている。
本人はアメリカ西南部を旅した折、
地球の大地や浸食された光景に感動し制作したという。
将来は日本の陶芸を担う人物として世界に羽ばたき活躍される事を期待する。

工芸美術《Mesa Marley 「神光天地照」 Light of a god lights up a universe》大樋 年雄


書《梅》吉川 美恵子

東京都知事賞 書 《梅》
吉川 美恵子 会員
・71歳


仮名ならではのたおやかさに加えて、力強い渇筆を巧みに織りまぜている。
粗密のバランス、余白の作り方、行末の自然さなど、
卓越した感覚を表現した作である。


・作品受賞理由の批評は日展評です。
(陳列点数、日本画 309点、洋画 653点、彫刻 243点、工芸美術 551点、書 1,211点 合計2,967点)



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